2018 年6月24日(日) 札幌市立大学にて、「今の自分からもう1歩踏み出すためにアクションラーニングを学ぶ」という研究会テーマのもと、東京から講師をお呼びして一日型の研修会を行いました。20名の参加者(内:男性4名女性16名)は多職種の医療従事者やセラピスト、ハマナスの会の参加者や教師と、これまで以上に多様性に満ちた会となりました。会の模様と感想を、日本統合医療学会北海道支部会広報部の大村和彦先生より報告していただきます。(吉武ゆり)

講師は産業能率大学教授 小林昭文先生。空手家から教師となり、主体的対話プログラムで高校物理学の授業を大改革した異色の先生です。講演タイトルは「対話のスキルを身につけるアクションラーニング」~問題解決のスキルを身につけましょう~

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パワーポイントを使ったコンパクトな講義の後は、早速アクションラーニングのグループセッションを行いました。小林先生がコーチ役でのデモセッションも含め、3グループに分かれて4回のセッションが行われました。

画期的だったのは、提起された問題に対し、参加者は意見や提案を述べてはいけないこと。グループの一員として、問題提起者への質問を通しセッションにコミットし、問題の本質を共に考えることで、質問者自身に問題解決への気づきをうながすという手法です。

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カウンセリングやコーチングと違うのは、ダイバーシティ(多様性)は力であるという価値観に基づいていることです。5〜8人の個性の異なるメンバーの性質を尊重して受容する、安心で安全なコンフォートゾーンを築くことで、コミュニケーションが円滑になるだけでなく、時には専門家のマンツーマンセッションよりも、新たな価値を創造する可能性が高まるのだそうです。

ともすれば私を含め参加された医療関係者の多くは、日常、患者さんの問題解決の提案に偏りがちな傾向のためか、当初は戸惑いがちでしたが、セッションを重ねるにつれ、アクションラーニングの本質に気づき「もっと早く知りたかった」という感想も多々耳にしました。
またこうしたワークを経験することにより、参加者の質問力が向上し、自然に学びと対話のスキルが身につくそうです。

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印象的だったのは、時には厳しいと思える質問にも、感情をコントロールし、自らの問題に対し前向きでより具体的な行動計画を作成し、一歩踏み出す勇気をメンバーに示してくれたヨーガセラピストさんの凛とした姿でした。目から鱗のワークばかりでなく、研究会参加者の資質の高さにも感銘を受けた7時間でした。

さっそく明日から日々の臨床に応用していこうと考えております。画期的な企画と手間のかかる準備に奔走してくださった、猪股会長はじめ統合医療研究会役員の先生に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

文責:広報 大村和彦

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