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2020年3月10日、日本統合医療学会北海道支部 記念講演会の第2部は、ワールドカフェを行いました。参加のキャンセル待ちが出るほど、大盛況でした。79名の方が各テーブルに分かれて、ディスカッションを行います。

「これからの時代に対応する医療を考える」というテーマのもと、短い時間でしたが、3つのお題について、グループで聞きあいを行いました。
ワールドカフェの参加は初めての方が多く、知らない方と話す事に少々緊張が見られましたが、開始後ワールドカフェの特異性である「温かく守られた、サポーティブな環境」から、和気あいあいと交流されておりどのグループも笑顔で溢れておりました。
参加者様の語りから「思っていても口に出せなかった事が話せた」「もう少し話したかったわ」との声がありました。

各グループ内で話したあとは、いくつかのグループから全体シェアをしていただきました。3つのお題に沿って、話した内容を発表していただきました。

① 第1テーマ「あなたが健康に過ごすためにこれからの医療や地域に必要なものは何か?」
② 第2テーマ「あなたに出来ることは何か?」
③ 第3テーマ「周囲や他の専門職と協働してできそうなことは何か?」

テーブル16
① 現代はミネラル不足なので、ミネラルが必要。
② ミネラル不足が不足するとイライラしやすくなる。心と体は連動するので、ミネラルを十分摂り、健康的な体作りをする。
③ 良い波動となるような場所作りと環境作りをしていく。

テーブル4
① 日ごろの生活習慣を整え、病気を予防する。ストレスを減らすように、ハードじゃない運動を継続して行う。
② 情報を必要としている人に、その情報を伝える。どのように出会い、どのように伝えるかが課題。
③ 統合医療に繋げる。西洋、東洋医療に繋げる。死生観について情報提供する。

テーブル5
① ダイナミックであること。
病院だけに頼らず、在宅でも、例えばハグをして温めあうなど、エネルギーワークで家族を癒す事もできる。
② 自分の仕事を通して、心に働きかける。マイナスの感情を取り除くことをしていく。
③ 植物療法など、すぐにも患者さんや他専門職と協働出来そうなセラピーを知ることが出来た。

テーブル13
① 在宅で役に立つケアを実践する。年配の方も現役時代の能力を地域で生かせるようにする。学ぶこと、学ぶ場が必要。
② 地域、コミュニティーに広げる架け橋となる。
③ 各専門家と協働して、癒しのケアを行ったり、居場所作りができる。グループの中に自治、行政に繋がりのある方がいたので、自治体とのパイプ作り、システムを作る事ができる。今すぐ地域包括ケアシステムが始められるのではないかと思った。

<総括> 日本統合医療学会 北海道支部 副支部長 猪股 千代子先生より
IMJ北海道支部では一昨年は北楡病院で、昨年は札幌市立大学を会場に、ワールドカフェを行いました。対話形式で進める事で、親近感を持ちながら、本題に向かって対話する効果を感じました。
未来の子供たちに引き継ぐために、私たちが今出来る事を実践していきたいと考えます。

このワールドカフェを通じて対話から個々の繋がりや温もりを感じた時間となりました。

【文責:IMJ北海道支部 菅原あゆみ、高松円(広報・渉外)、大瀧真美、吉武ゆり(学術)】